りきまるが残した言葉

from Heidi

私と一緒に過ごした記憶とともに、あなたが幸せであってくれることを望みます。
人間はとても忙しく、人生を楽しむことを忘れがちです。
私は、あなたが感謝の気持をもって、あなたの人生を楽しむことを願っています。
それはあなたの人生に、いっそうの平和と調和をもたらすでしょう。
死は、恐れることではありません。

2020.7
力丸

 これは、我が家の愛する柴犬のりきまるが、テレビ番組の志村動物園で有名なハイジを通じて、 私たち家族に残してくれた言葉です。 りきまるの体調が悪化する中、りきまるが私たちに伝えたい事は何なのか。 りきまるが回復するためには、どうすればいいのか。 何かヒントを求めたくて、私はハイジにそれを尋ねました。

ハイジとのコンタクト

 動物コミュニケータ、ハイジへの依頼は彼女のホームページ Heidi Wright's Critter Connections からオーダーできます。 今回私が申し込んだのは"Consultation with one animal"というサービスで、7つの質問をリストにして送ると、 ハイジがそれを遠隔で動物に尋ねてくれて、レポートを送ってくれるといいうものです。Eメール(もちろん英語)でのやり取りになります。 もうひとつ"Reiki for Animals"というサービスがあり、これも一緒に申し込みました。それぞれ$235, $75ですので、 合計で$310となります。支払い方法はPayPalでした。"Reiki"とは、漢字でいう『霊気』のことです。 所謂ヒーリングというもののようで、元気いっぱいな子には不要かもしれませんが、歳をとった動物におすすめです。 7つの質問リストとともに、対象の動物の写真、そして名前、性別、年齢など基本的な情報を添えてEメールで連絡すれば、 2週間くらいの間に(あるいはそれ以上待つ)見てくれて、レポートがメールで送られてくるといった感じです。 りきまるの場合は申し込んだ後、、病状を説明し、体重が減り続けているような状態であることを伝えると、 代理の方が受け付けリストを繰り上げる見込みである旨の連絡がありました。

 大まかなハイジとのやりとりは次のようなものでした。
 2020.7. 4
 HPから申し込み
 2020.7.11
 病状の説明を追伸

 2020.7.13
 ハイジ(代理)から受付順を引き上げの連絡
 2020.7.15
 ハイジから霊気セッションを行ったとの連絡
 2020.7.18
 ハイジからレポートがワードファイルで届いた
 2020.7.27
 霊気セッションを引き続き行っている連絡

コンサルテーションと霊気

 ハイジのコンサルテーションや霊気セッションは、どのように理解すればよいのか。 よくわかりませんが、霊気はともかく、コンサルテーションという単語は『相談』という日本語になるので、 実際にハイジが行うこととイメージ的にうまくつながりません。 しかし、ハイジのセッションをりきまるに行ってもらって、後から思うことは、これは『霊視』というのが、 私にとっては一番しっくりくるような気がしますが、遠隔で動物に話しかけて、会話をするわけですから、 『テレパシー』の要素もあるのでしょう。 いずれにせよ、彼女はりきまるの体に何が起こっているかも見事に言い当てていました。 もちろん下に記す様々な内容も結果として疑う余地のないものばかりでした。

ハイジからのレポート

 ハイジがりきまるから聞き出してくれたことは、 状況が状況だったからか、7つの質問だけでなくいろんなことを聞き出してもらえました。 りきまるが好きな食べ物の話、 とても空腹で胃痛があり、だが少し何か食べると、酷い吐き気に襲われるということ、 自分の分の食べ物は出してもらいたいが、食べられなくても、それを理解してほしいということ、 自分の人生を振り返り、幸せだと感じているということ、 心に残っている楽しかった具体的ないくつかの思い出、、、、、 以前のように活発に動けず、悲しい気持ちになってしまうこと、 でも、明るい光の中で漂う風を感じ、その匂いを楽しんでいるということ。
家族ともっと長く一緒にいたいけど、それは叶わない事だろうと分かっていること。 自分が家族の負担にはなりたくはないと考えているということ。 飼い主の私が安楽死を選択するときには、そばについていて欲しいということ。 そして、この遺言とも取れるこの言葉が綴られてたのでした。

 これをハイジから受け取ったとき、りきまるの回復に疑いがなかった私は、 この言葉の意味をちゃんと受け止めることをできませんでした。 (なんで?これじゃあまるですぐにでも死んじゃうみたいじゃん。 ハイジでもすべてが当たるというわけじゃないのかな。などと当初、私は思っていました。) しかし、このメッセージを受け取ったわずか10日後の2020年7月28日、りきまるは息を引き取りました。

 ハイジは彼女が感じた様々なコメントも送ってくれました。 りきまると繋がると、(酷い吐き気を感じるが)たくさんの愛を感じられて幸せな気分になれるということ。 りきまるからは、思慮深さ、思いやり、感謝、そして深い愛を感じるということ。 そして(死を目の前にして)彼からは落ち着きと平穏を感じるということ。など...。

 ハイジはりきまるの病気についても、言及しましたが、 結局のところ、ハイジの言うことは、すべてがその通りでした。 胃腸に重いものを感じる。 彼には癌があると思うが、腫瘍そのものを確認できたわけではない、とハイジは言いました。 りきまるの死後、生検の検査結果が出て、実際に高グレードリンパ腫であったことが分かりました。 また、ハイジはりきまるの胸とへそ辺りの間の胃腸のどこかに、閉塞があると言いました。 実際に十二指腸の内側はボコボコになっていたことが、その後の内視鏡検査で分かりました。 そして、ハイジの霊気ヒーリングは、私たちのお別れまでの時間をほんの少し、延ばしてくれました。 呼吸も荒くぐったりしていたりきまるが、ハイジが初めて霊気をやってくれた後には、 朝、ベッドの上に飛び乗ってきて、散歩でそこそこ歩くことができました。 1日2日のことですが、自分で食べることもできました。
結局、りきまるは回復の願いかなわず、死んでしまいましたが、亡くなる直前のおよそ2週間をハイジに 霊気ヒーリングをしてもらったおかげで、少しだけでも苦しみが和らいだのではないかなと、飼い主としては信じたいところです。

誤診からはじまった死

 りきまるは獣医の誤診と、その後の異常な対応によって寿命をまっとうできずに、 餓死同様の状態で、苦しみ亡くなりました。 これについては、 闘病の記録丘動物病院院長へ宛てた手紙、 で記していますので。 同じような苦しみや悲しみを味わうペットや飼い主さんを少しでも減らすため、 ペットを愛するすべての人に読んでいただけることを願っています。

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